操作部品の形状が異なる製品があります
少しの違いですが操作に多少の影響があるものです
– シャッター速度・絞り設定操作ダイヤル –
このカメラ最大の《 売り 》である露出決定操作を担う部品です。
2段構造になっているダイヤルの形状が異なる製品があります。
– 左画像 –
ホイール 低– 右画像 –
ホイール 高
ホイール 低
ホイール 高
1段目がシャッター速度設定ダイヤルで、側面の外周に滑り止めが施されています。
2段目となる絞り設定用のホイールは速度設定ダイヤルの内側にはめ込まれたように付いていて、正面にサークル状の滑り止めが施されています。
全体がフラットに近いタイプと、外側から中央のサークル状の滑り止めまでが円錐状に高さが増して、その内側がくぼんでいるタイプとがあります。
高さのあるタイプは、2段目のホイールだけでなく1段目のダイヤルの形状にも違いがあり、操作部品全体ではソロバン玉を思わせる様な形です。
– 左画像 –
ホイールが低く全体が平面的– 右画像 –
ホイールが高く全体が立体的
ホイールが低く全体が平面的
ホイールが高く全体が立体的
わずかな形状の違いですが、操作をしやすくする意図をもって変更が加えられたと思えます。
1段目のダイヤルだけを操作する際には、特にそのように感じられます。
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詳しくは
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– フィルム送りインジケーター –
巻戻しクランクレバーがカメラ底部に納まっている状態で、レバーのヒンジ部分にある丸穴から覗く軸の回転を見る事によってフィルム送りを確認するようになっています。この丸穴の大きさが異なる製品があります。
巻き戻しクランクレバーがカメラ本体の底に折りたたまれている様子 ( 丸穴 大 の製品 )
上の画像の左側に写っている三脚取り付け用のネジ穴と比べても、レバーはかなり大きなものです。それでもヒンジの付け根のところに設けられた丸穴は、操作する上で充分には大きくありません。
左画像 : 丸穴 小右画像 : 丸穴 大
フィルムを装填する時や、巻き上げ操作によるフィルム送りを確認する上での使い難さを感じる部分であり、少しの違いが不都合となりえます。
ほんの僅かなサイズの違いですが、視認性を良くする意図をもって変更が加えられたように思えます。
詳しくは
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その他
操作への影響は殆んど無いか判らない程度ですが、他の部品にも異なる部分がいくつかあります。
– セルフタイマーダイヤル –
セルフタイマーをセットするときに操作するダイヤルに違いがあります。
本体から出ている操作部分の大きさと、操作方向を示す矢印の刻印の大きさが異なった製品があります。
画像左 : 操作部分 小 / 矢印 太画像右 : 操作部分 大 / 矢印 細
操作部分が本体から大きく出ている製品の方が操作しやすいですが、意図されたとはっきり思えるほどには違っていません。
それでもこの違いが、露出設定ダイヤルとフィルム送りインジケーターに見られる操作しやすい方の違いがある製品上に見られますので、改良として意図されたものではないとも言えません。
矢印は細い方が洗練された印象もありますが、中間的なものもあり工作の違いだけなのかも知れません。
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– ブライトブレーム用の採光窓 –
ブライトブレーム用の採光窓の内側に、帯状の『 マスク 』がある製品とない製品があります。
画像左 : マスク なし画像右 : マスク あり
見え方の上で、または製造上の理由があるのかも知れませんが、どちらの製品でも見え方に違いはないように思います。
また、ブライトフレームの形に違いはありません。
板状の『 マスク 』は黒くペイントされた金属製の部品で、プリズムが組まれたブライトフレーム採光窓の前面に貼り付けられています。
– 裏ぶた内側のパトローネ押さえ部品 –
裏ぶたの内側のパトローネ室にあたる部分に丸い部品が上下に2つ取り付けられています。部品の形状と大きさに違いがあります。
部品形状 : 上下共に錠剤型
部品サイズ : 上下共に小部品形状 : 上下共に錠剤型
部品サイズ : 下のみ大部品形状 : 下のみ円柱型
部品サイズ : 下のみ大部品形状 : 上下共に円柱型
部品サイズ : 上下共に大
部品サイズ : 上下共に小
部品サイズ : 下のみ大
部品サイズ : 下のみ大
部品サイズ : 上下共に大
丸い部品は裏ぶたの内側からパトローネを押さえて固定する役目をします。
部品の形状と大きさの違いが働きに影響しているような事はなく、技術的な工夫として意図されたものではないように思えます。なにか他の理由があったのかも知れません。
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