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Flash:フラッシュ

AUTO WIDE 12 アクセサリーAccessories Flashminolta auto wide _ MINOLTA Junior BC Flash Gun

1958発売の〈  minolta auto wide  〉は、《  千代田光学精工 株式会社  》が1955年に発売した35㎜フィルム使用のレンズシャッター機〈  Minolta ・A・ 〉から発展した機構をもつ同系統の製品です。

レンズシャッターを反転型のビハインド方式で組み込んだ〈  Minolta ・A・ 〉は、短い鏡筒と相対的に厚みがある本体をもち、そのトップカバー上に設けられたシャッター速度ダイヤルでの操作が特徴的な製品です。
〈  minolta auto wide  〉はビハインド方式ではありませんが、レンズシャッターが反転型で組み込まれていて操作ダイヤルが本体にある構造は〈 Minolta ・A・ 〉と同じです。

〈  Minolta ・A・ 〉の発売から〈  minolta auto wide  〉が登場するまでの約3年間は、レンズシャッターの標準仕様に大きな変革があった期間と重なります。

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この間に製造された〈  Minolta ・A・ 〉と〈  Minolta ・A-2・ 〉には、シャッターメーカーの製品更新に合わせて搭載シャッターをアップデートして仕様を変更した、いくつかの製品バリエーションがあります。
〈  Minolta ・A-2・ 〉は、採光窓式のブライトフレームをはじめとした各所の仕様が異なる〈  Minolta ・A・ 〉のアップグレードモデルです。

1957年には、〈  Minolta ・A-2・ 〉の搭載シャッターは「  CITIZEN MVL  」に変更されています。
「  CITIZEN MVL  」の搭載により、等間隔の目盛りを持つ『 ライトバリュー式 』倍数系列のシャッター速度設定となり、シャッターダイヤルと絞りリングにはライトバリューの換算値が併記されます。
そして、「 接点 」と「 接点 」の『 シャッターシンクロ 』、その両方のシンクロ接点で使用可能な『 セルフタイマー 』とを装備した、フラッシュ撮影での完全な同調性能が実現されています。

1958年発売の〈  minolta auto wide  〉は、この「  CITIZEN MVL  」を搭載することによって、ライトバリュー式の撮影設定による内蔵露出計との完全連動を実現しています。

「  CITIZEN MVL  」はその後ロングセラーになるレンズシャッターで、《  千代田工学精工 株式会社  》の製品では、同社が《  ミノルタカメラ 株式会社  》に商号変更した翌年の1963年に発売している〈  minolta AL-2  〉にまで採用されています。

ここでは、〈  minolta auto wide  〉が発売された当時からのフラッシュ製品を、純正アクセサリーとして《  千代田光学精工 株式会社  》が販売したものを中心に、他メーカーの製品と併せていくつか紹介していきます。

 

 ミノルタ ジュニア B.C 発光器  

minolta auto wide _ MINOLTA JUNIOR BC GUNminolta auto wide _ Junior BC Flash Gun _ front_back〈  minolta auto wide  〉

〈  ミノルタ ジュニア B.C 発光器  〉

〈  ミノルタ ジュニア B.C 発光器  〉は、1955年に発売された〈  Minolta ・A・ 〉向けのアクセサリーとして用意され、当時の製品カタログではカメラ製品共通の附属品として価格表に記載されています。

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  • 画像の製品カタログには〈  ミノルタ35II  〉と〈  ミノルタオートコード ,  〃 L型  〉そして〈  ミノルタ A ,  〃  A2  〉がラインナップされ、メーカー純正の各種アクセサリーが『 附属品価格表 』に載っています。

Minolta A _ Minolta A-2 accessories〈  Minolta ・A・ 〉〈  Minolta ・A-2・

附属品については

– コラム –

の項で紹介しています

Minolta BC JUNIOR FLUSH GUN Back

背面にある計算盤をスライドして表示外にまで反転させると、〈  ミノルタ ガン ジュニアー B.C 〉と記された製品名が現れます。

minolta auto wide Back _ Jr BC Flash Gun

計算盤には、ガイドナンバーとフィルム感度の代わりに製品名が表記されています。
フィルムは国内外の代表的な3社の製品を表記していますが、フラッシュバルブは『 ウエストバルブ  』とだけ表記しており、本体に付属していたと思われる画像のシンクロコードには『 WEST 』とあります。
〈  ミノルタ ジュニア B.C 発光器  〉の製造元が《  ウエスト電気 株式会社  》であった事を窺わせます。
FEET( フィート )表記の距離指標は、主な製品市場であったアメリカ向けの目盛りをそのまま印しているものだと思われます。

シャッタースピード 1/50マデ  』という表示は、発売当初の〈  Minolta ・A・ 〉は「 接点 」だけのレンズシャッター機であり、またフォーカルプレーンシャッター機の〈  Minolta 35  〉との共通アクセサリーでもあった事が、その理由になっていると考えられます。

Minolta Junior BC GUN B_C
  • 画像の四角柱の乾電池が22.5V積層乾電池です。
    長さが単三型乾電池と同じで、使用上のサイズ互換があります

     

  • 黄色い円柱状のものがキャパシターです。
    単三型乾電池とほぼ同じ直径で、長さは僅かに短いものの、接点のバネで押さえが効いた電池室では単三型と互換性のあるサイズです。

 

電源には、キャパシターと22.5V積層乾電池1ケの組み合わせ、または単三型普通乾電池2ケで使用する事が出来ます。
どちらの電源を使用するかによって、シンクロコードのプラグを差し込むソケットの位置が異なります。
電池室の底に、22.5V積層乾電池とキャパシターの組み込み方とプラグの差し込み位置を説明するラベルが付けられています。
天井(フタの裏側)に貼られたラベルには、単三型普通乾電池2ケを使用する場合の組み込み方とプラグの位置が説明されています。

minolta auto wide _ Jr BC Flash Gun Socket
側面にあるソケット穴は下側が2個あり、普通乾電池を使用する場合はプラグを斜めに差し込みます。

 

アンブレラは13枚の羽根を展開して拡げます。
重ねられた上の1枚目に展開方向の矢印『
   』が記されたタブがあり、最下段の13枚目には『  Minolta  』のブランド銘が赤い墨入れ文字で記されたタブが付いています。

本体のソケットは、ピンベースのフラッシュバルブに対応する差し込み式です。
他のベース規格のフラッシュバルブは、ソケットアダプターを用いて取り付ける事が出来ます。
画像で取り付けているソケット変換アダプターは、ベースレスの『 ミゼット型 』のフラッシュバルブ用です。

 

  Minolta Baby Flash  

Minolta Baby Flash〈  Minolta Baby Flash  〉


〈  Minolta Baby Flash  〉は1957年に発売された〈  Minolta16 〉専用の附属品として用意されたフラッシュガンです。
アンブレラを構成する羽根は11枚で〈  ミノルタ ジュニア B.C 発光器  〉の13枚より少なく、サイズも小さいものになっています。

Minolta Baby Flash _ CaseMinolta Baby Flash _ Front _ Back「 通電確認のテストランプボタン 」も「 オープンフラッシュ撮影用の発光ボタン 」も備えていないシンプルな仕様の本体は曲面が多く、製品名のイメージに違わない全体として丸みのある形状にデザインされています。
付属のジップケースに収納するとコンパクトになり、16㎜フィルムカートリッジ仕様のカメラ用に作られた製品である事を納得させます。
〈  Minolta16 〉専用の附属品になっていますが、専用の規格という事ではなく、通常のフラッシュ製品と同様に他のカメラで使用する事が出来るものです。

Minolta Baby Flash B_Cシンクロコードは一体型で、シャッターへの接続プラグは垂直に挿し込むタイプのものではなく、不意に外れてしまう事のないよう改良されたL字型が採用されています。
電源は22.5V積層乾電池とキャパシターを組み込んで用いるB.C.方式です。

Minolta Baby Flash _ minolta auto wide

〈  minolta auto wide  〉

〈  Minolta Baby Flash 
 〉

Minolta Baby Flash _ minolta auto wide _ Backフラッシュバルブのソケットはピンベース(スワンベース)の差し込み式で同じです。
背面には計算盤などの表示類は無く、中央に浮彫りの『 Minolta 』のロゴマークがあります。

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  minolta Deluxe –   

Minolta Deluxe 2 _ minolta a〈  minolta auto wide  〉

〈  minolta Deluxe –   

 minolta Deluxe –   〉は、上下方向への『 バウンス 』機能があるクリップオン式のフラッシュガンです。
また、展開する羽根の留め方を変えて『 アンブレラの開きを2段階調節 』する事が可能です。
フラッシュバルブを取り付けるソケットは、「 ピンベース( スワンベース )」と、ベースレスの「 AG型 」をアダプターを介さずに差し込める「 2Wayソケット 」になっています。

minolta DELUXE 2 B_C電源は15V積層乾電池1ケとキャパシターを組み込んで用います。
ミノルタ ジュニア B.C 発光器  〉で可能であった単三型普通乾電池2ケでの使用は出来なくなっています。
シンクロコードはフラッシュガン本体につくり付けとなり、カメラ取り付け側のプラグには不意に外れてしまう事のないよう改良されたL字型のものが採用されています。

背面にモデル名の〈  minolta Deluxe –  〉が浮き彫りで記されています。
計算盤の形はミノルタ ジュニア B.C 発光器  〉とほぼ同じですが、フラッシュバルブの製品名の表示はガイドナンバーへと変更され、距離表示は[ FEET ]と[ METER ]を併記するスタイルになっています。

 

   Minolta Baby BC-  

〈  Minolta Baby BC-III  〉は、「 AG球 」フラッシュバルブ専用の小型フラッシュガンです。
16㎜フィルムカートリッジ仕様の小型カメラ向けの製品で、マッチ箱を思わせる角型の本体に前倒しに折りたたむ方式の反射板など、携行性に優れた製品です。
通電確認の「 テストランプボタン 」がシンクロコードのシャッター取付けプラグの基部にある事も、本体の小型化が図られた結果だといえます。

 

電源には15V積層乾電池1ケとキャパシターを組み込んで用います。

〈  minolta auto wide  〉

〈  Minolta Baby BC-III 
 〉

16㎜フィルムカセットを使用する〈  Minolta 16  〉シリーズ用に企画製造された製品ですが、専用規格のプラグではなく、通常のフラッシュ製品と同様に他のカメラで使用が可能であるのは〈  Minolta Baby Flash  〉と同様です。
本体に直接配線されたシンクロコードは、各種の製品に取り付けるのに充分な長さがあります。

 

  minolta DELUXE   

minolta DELUXE 3 _ minolta auto wide〈  minolta auto wide  〉

〈  minolta DELUXE   〉

〈  minolta DELUXE   〉は、『 ホットシュー 』に対応した[ ミノルタ ]ブランドの【 フラッシュガン 】としての完成形ともいえるモデルです。
上下方向への『 バウンス 』機能を持ち、展開する羽根の留め方を変えて『 アンブレラの開きを2段階調節 』する事が可能です。
フラッシュバルブを取り付けるソケットは、「 ピンベース( スワンベース )」と「 M2ベース 」、ベースレスの「 AG球 」をアダプターを介さずに差し込める『 ユニバーサル・ソケット 』で、〈  minolta DELUXE – II  〉の『 2ウェイ・ソケット 』を更に発展させたものになっています。

minolta DELUXE GUN 3電源は15V積層乾電池1ケとキャパシターを組み込んで用います。

minolta DELUXE 3 Back _ minolta auto wide

背面にはモデル名〈  minolta DELUXE   〉を表記してデザインされたラベルが付けられています。
計算盤はミノルタ ジュニア B.C 発光器  〉と〈  minolta Deluxe –  〉とは違うタイプになり、本体ボディと一体で成形された円形の枠にスッキリとした表示の洗練されたスタイルのものになっています。

アンブレラは13枚の羽根を展開して拡げます。
1枚目の羽根にあるホックを留めるスリット穴は
最下段の13枚目に2つ設けられていて、留める深さを変えてアンブレラの開きを2段階で調節する事が出来ます。

3つの異なる規格に対応した『 ユニバーサル・ソケット 』
「 ピンベース 」と「 AG球 」の2規格に対応するものだった〈  minolta Deluxe – II  〉の『 2ウェイ・ソケットを更に発展させ、「 M2ベース 」の使用も可能にして3規格対応になっています。
AG球 」の〝 AG 〟は、「 ll(オール) la s s (グラス) 」の頭文字で、金属製のベース(基部)を持たない事を表した呼称です
金属製のベースを無くして小型軽量化が図られた規格では他に「 ミゼット球 」がありますが、後に登場した「AG球 」に取って代わられるようにして製造されなくなっています。
この規格は「AG球 」とは異なり様々なサイズがあります。
フラッシュバルブの製造技術が向上して同サイズでの発光量が大きくなって行くなかで、ピンベース製品に替わる次世代規格として登場しますが、結果的に支持されず市場から消えたかたちです。
プロフェッショナル向けの要件を備えるには至らず、コンシューマー向けとしてはツバがあるために取り廻しが「 AG球 」ほど簡便でなかった事が挙げられます。

minolta DELUXE 3 Synchro code _ Hot shoe〈  minolta DELUXE   〉は『  ホットシュー  』に対応しており、シューの底部には接続接点のピンが設けられています。
「 シンクロコード 」は本体に直結されていますが、『 ホットシュー 』に取り付けて用いる場合には電池室の内部に格納しておく事が出来ます。

 

 

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