minolta auto wide
マニュアル
その4
レリーズ
シャッター チャージ( コッキング )レバーがカメラ底部に配置されていたり、変わった形状のシャッター( レリーズ )ボタンが付いていたりと “ シャッターを切る ” という撮影を行う上での直接的な操作ひとつにも、このカメラならではの感覚があります。
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– シャッターチャージ –
フィルムを巻き上げると同時にシャッターがチャージされる「 セルフコッキング 」になっています。
巻き上げレバーはラチェット式で分割巻き上げが可能。
ひとコマ分の巻き上げ操作を行なった時点でシャッターチャージが完了します。
– シャッターボタン –
露出計受光部の上に付いている、刺さったコインのようなものがシャッターボタンです。
シャッターボタンはコインを縦に半分ほど埋め込んだような形状です。
上部(コインに例えた側面)に滑り止めが施されていて、正面側には化粧板が取り付けられています。
縦に差し込むようにしてレリーズします。
レリーズケーブルを取り付けるネジ穴がシャッターボタン後方のトップカバー上に設けられています。トップカバーにネジ穴だけを残してシャッターボタンが前方に移動したような配置です。
レリーズケーブルを取り付けた様子
– セルフタイマー –
『 セルフタイマー 』はU字型をしたエプロンの正面左下にあるホイールを使ってセットします。
エプロンの開口部から部品がはみ出すようにしてホイールが取り付けられています。レリーズのタイマーはこのホイールを操作してセットします。
ホイールの側面にはギア状の滑り止めが施されていて、正面側には操作の方向を示す矢印が見えています。
– 画像左 –
セルフタイマー〈 5秒 〉– 画像右 –
セルフタイマー〈 9秒 〉
セルフタイマー〈 5秒 〉
セルフタイマー〈 9秒 〉
ホイールを回すと矢印に続いて ● マークが現れてきます。
● マークがエプロンから現れる丁度のところが〈 5 秒 〉ホイールを可動域いっぱいに動かして ● マークが再び隠れる手前で〈 9 秒 〉のセットになります。
その中間でも無段階にセットする事が出来ます。
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– 多重露光 –
多重露光は、フィルムが次のコマに送られないようにしてからシャッターチャージをして行います。
– 画像左 –
巻き上げ連動 = 解除 未– 画像右 –
巻き上げ連動 = 解除 済
巻き上げ連動 = 解除 未
巻き上げ連動 = 解除 済
巻き戻しボタンを押すと、巻き上げとシャッターチャージの連動を解除できます。同時に巻き戻しクランクのレバーがポップアップしてきます。
巻き戻しクランクのレバーはヒンジを起こさなければ回転軸に触れる事はないので、多少動いてしまっても問題はありません。
– 画像左 –
連動解除 = 未– 画像中央 –
連動解除 = 済– 画像右 –
シャッターチャージ
連動解除 = 未
連動解除 = 済
シャッターチャージ
巻き戻しボタンを押して巻き戻しクランクのレバーがポップアップしたら、巻き上げレバーの操作をしてもフィルムが送られない状態になっています。
フィルムを次のコマに送らずに(巻き上げ)レバーの操作でシャッターをチャージする事が出来ます。
シャッターをチャージしたら、ポップアップしている巻き戻しクランクのレバーを底面の元の位置に押し込みます。カチッとハマった感覚と同時に巻き戻しボタンが元の位置に上がってきます。レリーズすれば二重露出撮影が出来ます。
この操作を繰り返し行って3回、4回と露光を重ねていく事も出来ます。
製品のなかには、巻き戻しボタンが付いていないものがあります。
– 画像左 –
巻き戻しボタンがない製品– 画像右 –
巻き戻しボタンがある製品
巻き戻しボタンがない製品
巻き戻しボタンがある製品
巻き戻しボタンが無い製品での、スプロケットギアと巻き上げレバーによるシャッターチャージとの連動を解除する操作は、巻き戻しレバーの縁に指を掛けて起こし上げる事によって行います。
これは巻き戻しの操作でも同様です。
巻き戻しボタンの有る製品と無い製品については
の項で紹介しています
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